2002年7月29日に発表された、噂のドコモ製PocketPC2002機について。 発売は9月6日(金)に予定されています
ドコモから、長いこと噂になっていたPocketPC2002機、「musea(ミュゼア)」が発表されています。
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製品仕様がこちらにあります。 これをちょっと眺めて見ます。
まずサイズは、厚さ14.8mm、重さ180gは、GENIOe550Gの厚さ15.9mm、重さ170gと良い勝負。 それ以外は割と「平均的なPocketPC2002機」に仕上がっていますが、次のような点がに目につきます。
問題は3点目、5点目です。
3点目について言えば、「通信+ストレージで2スロット」が全盛の中に、あえてCFの1スロットのみで投入してきました。 これもドコモの戦略からすると「P-in memoryで通信とメモリを1スロットでまかなう」「CFスロットはメモリ用とし、通信はFOMAを利用する」のような使い方を想定していると思うので、やはり妥当でしょう。 こうなると、またAir H"等への対応が気になりますけどね。
5点目はちょっと残念なところ。 「USBクライアント」としかかかれていないところを見ると、USBキーボードなどをmuseaでつなぐことは、公式にはできないようです。 歯切れが悪いのですが、そこはSigmarion IIの例もあるので、4点目がどう絡んでくるかという。 興味のある方は、Windows CE Fansの掲示板などを調べてみてください。
一点、ポイントとしてあげたいのはこの記述。
バックアップ電池 : リチウム電池CR2025
充電式のメイン電源の他に、バックアップ電池を設けるのはCASIOのお家芸ですね。 PocketPCビギナーに良くあるのが「しばらく放置しておいたらデータが全部消えてしまった」という事故。 このバックアップ電池方式、私は非常に良いと思います。 もちろんバックアップ電池にも寿命があって、Cassiopeia E-700使用時には意外と頻繁に交換を要求されたのですが、CR2025はコンビにでも買えることが多いのでそれほど困りませんでした。
余談ですが、CASIOのお家芸というともう一つ、「アクションダイアル」がありますね。 非常に便利な機構なのですが、残念ながらmuseaには採用されていないようです。
価格については、ずっと「抜群に安いんじゃないか」という噂の付きまとった機体。 オープン価格ですが、WindowsCEFansの記事では5万円程度としています。 大方の予想通り、他社より一回りしたの価格で投入となるようです。
6月29日の下の予想、当たりましたね。
私は、今度のドコモPocketPCは妥当な値段で出て来るんじゃないかな、と思います。 ハードウェアスペックが近い、e310、Linux ZAURUS、Palm系のハイエンドに近い4〜5万円程度。 「情報筋」とかそんなツテのない、個人のあてずっぽうなので外れても何の不思議もない予想ですけどね。
改めて諸元を見ても、5万円程度であれば妥当な価格かな、という気がします。
実際には、この他に携帯電話なり、FOMAなり、P-in memoryなりを接続することになるでしょうから、その分を考える必要があります。 他の機種でも、Air H"等考えることになるので、この点は変わらないのですが。
ドコモ機について、もう一点ポイントを挙げると、全体にモデルチェンジが少ないですね。
逆に言えば、一つ一つの機種が長い間「最新機種」となります。 この点は、初心者には次のようにメリットいっぱいです。
よくWindows CE機のサポート体制を云々されるドコモですが、私はけっして悪くないと思います。 すぐに新機種が出てしまい、1年前に買った機体が「2世代前の骨董品」になってしまうよりは、サポートの受けやすさや周辺機器のそろえやすさなどの点ではるかに良好。 ドコモショップもあきれるほどあちこちにあるので、大都市まで出なくても「専門知識のある店員」に話を聴けるのは初心者には心強いと思います。 ドコモショップ、携帯電話の小さな部品を無くしたり、ちょっと調子悪かったりでお世話になることが多いのですが、結構サービスが良いですよね。
この製品、FOMAやP-inを利用と考えない場合、ちょっとGENIOe310を思わせるところがあります。 ざっと諸元を比較してみましょう
| musea | GENIO e310 | GENIO e550G | |
| CPU: | Strong Arm 206MHz | Strong Arm 206MHz | XScale 200MHz |
| メモリ: | 64MB | 32MB | 64MB |
| OS: | PocketPC2002 | PocketPC2002 | PocketPC2002 |
| 外部スロット: | CF Type IIスロット×1 | SD(SDIO)スロット×1 | SDIO×1、CF Type II×1 |
| その他の外部IO: | 赤外線ポート | 赤外線ポート | 赤外線ポート、USBホスト |
| サイズ: | (縦)131mm x (横)78mm x (厚)14.8mm | 125mm x 80mm x 12.4mm | 125 x 77.5 x 17.5 |
| 重量: | 180 g | 140 g | 170 g |
重さではe310にまだまだ及ばないし、厚さでももう一息、という状態ですね。 それでもようやく、厚さで15mmを切りました。 これは、Palm機と肩を並べられる薄さ、「手帳」と考えられる薄さです。 また、その他の構成では、上に挙げたように「1スロット」という点が共通しています。
museaという機種は、入門機としてお勧めできる機体だと思います。 まず、次の3点があります。
もちろん、安くて、サポートがあるから(それから、2スロットではないから)入門機、ではありません。
私は以前に、GENIOe310をPC時代の手帳だと評価しました。 それから、同じPC時代の手帳ラインにあるCassiopeia E-700を買ったときにはこう判断したということも。
これらをあわせれば、6万円の価値はあるな、とその当時は思い、結局、初めてPDAを買うことになりました。 買う方の事情は大きく変わらないですし、5万円のmuseaならますます、メリットは増えるでしょう。
強調したいのは、こうした使い方がPCの小型版だと思っていては味わえない、PDAの便利さや楽しさを味わわせてくれたことです。 やはりPDAで味わって欲しいのは、「PC時代の手帳」という使い方です。 その先に、「PC時代の手帳は、必要な時はメールを受信したりWebで調べ物したりできるんだ」という特徴はあっても、PCほど快適な通信ができるわけではない。 もちろん、PCのかわりに何でもできるわけではない。 そうではなく、PCが成り代われない、手帳や音楽プレイヤや時間つぶしの本になってくれる、その便利さがPDAです。
museaは充分、こうした役にたってくれるはずだし、大きさも価格も、良いラインにあります。 きっと、museaも次のような批判を浴びるでしょう。
でもそれは、今、PDAを使っている人が「次の機種にするなら」と思って言うこと。 私は、こう思います。
買い換えるための機種ではない、これからPDAを楽しもうという人のための新機種。 また例によって、明確なコンセプトの元でハードウェアを構成してきたドコモ機のようです。 発売は9月6日(金)です。