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新製品考察−「AximX5」

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2002年11月5日に発表されたDELLのPocketPC機、Axim X5について。 DELLの米サイトでは11月18日からオーダーを受け付ける、としています。

DELL初のPDA、PocketPC機「AXIM X5」発表。

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驚異的な安さになる、と噂されていたDELLのPDA進出1号機、AXIM X5がついに正式に発表されました。

関連ページはこちら。

上のページでは、11月18日よりオーダーを受け付けるとともに、より詳しい情報が提供されるとかかれています。

噂の性能 - 割と普通。

現在、上のページに書かれている情報は少なく、正確なところは全くわかりません。 次のような記述があります。

全然新しくなくて、しかももうひとつはっきりしないですね。 「ワイアレス・テクノロジー」一つとっても、Blue ToothなのかワイアレスLANなのか、内臓なのか拡張スロットに挿すのか、全く分かりません。

ところで、1年越しで「きっとPDAに進出するに違いない」と噂されていたDELLですが、PDA Franceにその情報がリークしたのが10月7日。 これを報じたCNETの記事が多少のヒントを与えてくれます。

これも割と普通というか、Blue Tooth内臓機や4インチディスプレイ搭載機などが出ている現在では、昨年末の仕様じゃないか、という感じ。 普通じゃない、新しいのはその価格設定にあります。

噂の価格 - DELLの"Unhead Price"。

DELLのページによればこの機体は「Unhead Price」でお目見えします。 ZDNetの記事で言えば「前代未聞」の価格。

これも、以前のCNETの記事があります。 以下、引用。

1つは、米インテルの300MHz『XScale』(エックスケール)プロセッサーを搭載して199ドル。 もう1つは400MHzのXScaleを搭載して299ドルになるという。

もちろん、DELLの広報は次のように記者に対応しています。

仕様は最終的なものとは限らないと注意を促している。 価格に関してはコメントしなかった。

しかし、本当に"Unhead Price"だとしたら、この話は本当でなくてはならないでしょうね。 ViewSonicなど、299$のPocketPC機投入を表明しているところはいくつかあり、199$をやらないと攻撃的でも前代未聞でもなくなります。

それで、本当のところは?

上にも書いたように、11月18日よりオーダーを受け付けるとともに、より詳しい情報が提供されるとかかれています。 事実はそれまで不明。 きっとその時点で、このページも改稿することになるでしょう。

DELLが勝者であるためには?

DELL自身の発言によれば「Unhead」な価格での投入となる本機。 狙ってるのは、当然、以下の「全て」でしょう。

これが本当にUnheadな低価格であれば、もしかしたら成功するかもしれません。 ところで現在、デスクトップ・コンピュータ市場では(揺らぎつつあるようにも見えますが)MicorsoftのOSとIntelのCPUの組み合わせが支配的ですね。 同じように、DELLのハードウェアと、MSのPDA向けOSという組み合わせが、市場を席捲するかもしれません。 やはり低価格を掲げてきた会社にViewSonicがあります。 しかし、ここと決定的に違うのは、DELは圧倒的な販売力があり、View Sonicが「低価格CEというニッチ市場」を狙ってきているとしたら、DELLは「PDA市場制覇のための低価格戦略」を狙っている、という点です。

でも、気になることがあります。 DELLが勝者である、ということは、次の2つの条件を満たす、ということでしょう。

では、まず1点目が「DELL+MicrosoftによるPDA市場の制覇」として成功するとして、それが長期間続くのでしょうか?

Microsoft WindowsとIntel CPUはどちらも、決して安くはありませんでした。 明らかにWindowsは、適切にパッケージングされたLinuxディストリビューションと、それの上で動く商用オフィススイートが変えてしまう値段です。 Intel CPUは、AMDやCrusoeといった非Intel CPUより高い値段のまま、市場のトップを走っています。 高価格のまま市場のトップにいるということには、次のような面があります。

DELLは、はたして市場を支配しつづけられるだけの、革新的で、魅力的な製品を開発しつづけてくれるだけの利益を出せる価格として、「Unhead」な価格を打ち出してきたのでしょうか? 例えば、Palm社はたったの99$でZireという新機種を投入してきましたが、この機種は意外にも粗利をしっかり取っていることが報じられています。 でもDELLの価格について言えば、逆にこの会社は利幅を削ってくることで有名だ、との報道があります。 では、仮にDELLが完全に市場を制覇したときに、Palm size PCを立ち上げたCASIOも、最小の2スロット機や初の4インチ液晶機を投入してきた東芝もいなくなっていたとしたら、DELLには次の何かを開発する力があるのでしょうか?

もちろん、こうした部分は企業戦略の裏に隠れている部分で、もしかしたらPDA=DELLの時代の青写真まであるのかもしれません。 あるいはAximがPDAユーザーの裾野を広げ、他社は順調にハイエンド機の出荷台数を増やし、うまく棲み分けていけるのかもしれません。 もしかしたら(DELLにとっては嬉しくないことに)PalmユーザーやZaurusユーザーはPocketPC機に見向きもせず、PocketPCユーザーの間でもそれぞれのメーカーへの愛着をぬぐいがたく、PC同様にDELLは1メーカーに終わるのかもしれません。

廉価、2スロット、ジョグダイアルなど、決して悪い機種ではないAxim X5。 それだけにDELLがこれをどう販売していくのか、その戦略に注目していきたいと思います。

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